Prelude

水彩色のクレッシェンド

メトロポリタン ロジック
頸動脈の本音
青が示した君の過去
道標の靴
焼き付けた睛の真実
スイートクローバーが笑う時
理論的な惑星
翼が無い理由
残酷なまでの頬の温かさ
落ちる夕陽が作るふたりきりの夢
水に、なる

哀しみの中で光る
ふたりきりの海辺で
静寂の中で眠る
春を喰らう君
指先から麻痺した、
欠落した感情を探して
何時か聴こえたラヴソング
羽を広げ泣き叫ぶ鳥の様に
星屑の中で心中
波音の隙間の涙
曖昧な空は拙い夢に迷う
刹那の純情
緋色の心臓は君にあげる
暁の眸が朝を憎む
太陽に成れなかった
水葬の中で憂鬱
死に際に何を思っても同じよ
世界中に隠した
眠れぬ夜の片隅で
此処は海の底
孤独の中で息絶えた
水面に恋慕
唇にあけるドア
繰り返す永遠
ぜんまい仕掛けの鼓動は過ぎた月を見る
掻き消したのは誰の心ですか
抱き寄せた夜が僕を覆う
側に居て、と軋んで狂う肺
スペアの海馬
レディドールと追憶
水の墜落
星は雨になる
土の中で出会った
感情が途切れてしまう前に

繭の中で抱き締めた
決意なんてとうの昔に消えている
揺らぎと嘆き
相反する祈り
願わくば、貴方には静寂を
藍に抱き締められてさよなら
世界でたった一人きりの淋しい人に
指先から融けて心音まで飲み込まれた
極彩色は何を問う?
ロマンチックモーブの反乱 (ロマンチックモーブ=#AF80CC)

夏色のブーツは夢の中に捨てて来た
その痕は愛ですか?
血に縁はあるんでしょうか
飛び去った風
揺れた波紋の隙間に
彗星雨を蝙蝠傘を差して歩いてみせて
揺蕩う心臓は金平糖にも似た、

ベルサイユの秘密 (ベルサイユ=#7da8ab)
乙女座は冥王星の近くで泣いてるよ
おもかげとよこがお
抱き締めて頂戴とは言えない
七色の星達に僕は惜別を選ぶ
たおやかなくちびる
そのまま、融けてしまえば良いのに
そしてふたりはうみになる
水際に靡く言葉
背中を重ねて夢を食べる事が出来たら

花冠はさよならと笑った貴方に似ていた
君と渉る
秩序を崩したのは何故でしょう
聖なる言葉で私を貫いて
狂ってしまう前に
灰色の海で泣いた
空が凪いだ日
朧な海をそっと愛して
浴槽の繭で眠る蛹
胎児の様に眠るだけならどんなにしあわせか

落ちる月
五月雨には未だ早い
天球が僕を潰す
風が吹き抜ける星で
地球儀の繭
紡いだのは愛か夢か苦しみか、
貴方が、もっと愛されれば良いのに

プールの恋 (プール=#FFB8B0)
人魚が死んだ森で私は迷子に成る
抱かれた土は虚ろな涙を流す
僕の胎盤でお眠りを、
薬指の約束なんか無くなれば良いのに
心中の有効期限
ベルリンの彼方に消えた
追憶の夕暮れ
青海の記憶は僕にはもう
コーンスターチで固めた心

夢見月の影でお会いしましょう
其処に楽園はありますか?

爪先に恋文を
かなしみを嘆くことり
きみときみのとなりの幸せ
届かないミルキーウェイ
唇の真実
雨降りの欠番
望ましい滅亡の世界
明け方の嵐
冷たい水の放物線
スリーピングダーリン (Sleeping darling)

笑って、囁いて、騙し抜いて
この灰を海と混ぜて
愛してると歌えば良いかしら
逃げられない証
それでも戦う理由
離れる、瞬間
世界を救えない術
枯れ果てた天国
褪めない夢の果てに

聖女に成り損ねた英雄
死ぬ為、では無くて
静かな慈愛の声
蠢き始めた運命
愛されたいと願うのは、
最後に見えるのは
君の隣に居る存在
魔法の指

前しか向くことが出来ないのなら
知って知らない感情
見えた鼓動の核心部分
贋物の幸せ
全ての世界の最奥
淋しさが止まる場所
狙うは君の心臓


聖母になりたかった
サイドミラーの隅っこで泣いて居る
千切れたクローバー
白詰め草の涙
ハルジオン行進曲
死んだジャスミンは何色か
繋がれた自由
はるをまつひと
異国の夢の果てから

空を繋ぐ掌は、
彼女の睫毛の長さ
アリアと正論
燻った言葉の端々に
涙の海で眠ったの
さぁ、カプレーゼをお一つ
尊き君の首を、
其処は最果ての愛が眠る場所
逃走願望の僕と逃避願望の君
啄ばむ様に囁いて

扉の奥のサマーブルー
ポラリスが潰えた午後に
盲目のサカナ
水槽の蝶々
藻掻いて溺れて朽ちていく
飼い殺しの夢
透き通った静脈
生命線は左のポケットに



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