Prelude

フレグラントオリーブの女神

楽園失踪注意報
横並びで交わす内緒
細やかな未来を齧る唇
至極単純な運命
極彩色を真似たピアノ線
そのすべてをゆるしたくなるの
明け方を進めない玲瓏
3月の手品師
点状の天上の天蓋
限りなく近距離の射影
積み木を乗せて行く指先
仄かに色めく春と色褪せて行く夏の隙間
届かない唇音
形無しには慣れてない
越冬を忘れた子猫
真夏に微笑むイヴ
無花果を潰して無かった事に、

底の眼球
ドアの前のパラノイア

隅っこの鳥籠
涙を飲み込む星
虹を描くバレエシューズ
赤道のクッション
逢い初めの仮初め

シガレットケースの魔法
飛び降りたのは魚か花か
逃げて行く雨中
模索するだけの舌
左肩に冷たい傷口
魚眼レンズを待つ世界
触れれど覗かれど、
絶命を忘れて行く
シンデレラシンドロームに憬れて
花を抱き寄せる5分前
無垢を抱くジョーカー
不平等を囁く
感情の海へと放り出して
ランプを灯して微笑んで

ただの幸福
黄昏になりたかった
環状線は今宵も渋滞中
停滞を繰り返す未来の中に

星が溜まる惑星
花冠に似た
明け方のひみつ
ストロボの行方
指環の意味を知ってるかい
其の儘、流れて行けば良いのに
裂ける心臓に込めた祈り
重ねた愛は何色だった?

天使が足りない
ふたりだけの檻で3時間
儚さの永久凍土
睛の奥の眠り姫
レストルームの中でも抱き締めて
愛した証を頂戴
噛み砕いて、マリア
極彩色の皮膚を舐めて

風見鶏が泣いた夜
キャンディーに込めた罠
愛しさの考察
薔薇を手折る指先
淋しさを抱き締める温度
ダイアモンドダストが落ちる前に
瘡蓋を剥がして眠る
結末は白紙の儘

消滅した夢を辿る方法
人生は香るスミレの様に (La vie en violette)
幼い儘の言葉で愛を突き刺して
大きくなるってどんな味?
夢を見てる白
触れた鏡の中で微笑んで
ひらり、ユリの花びら
五線譜上に描かれた未来

パウダールームの片隅で微笑む淑女の様に
不純物と泡
透明な睡魔
全ては貴方と眠れる為に
飛ばない鴉は何を抱く?
翼の内側の隠したミルクの涙
第二関節が繋がる朝
浮輪が沈む、その前に
止まった紳士は狂った夢をみる
かかしに夢を見たの
虹の向こうに有るのは許されない約束
とかされて、きえていく

死を抱き締める回廊
すべて、滅んで行く手前のこと
黄金の陽光が願う夜
掠れて切れて落ちて行く
テントウムシの憂鬱
融けて行った海馬
脊髄のなみだ
灯らないランタン
子猫が遊ぶ夕闇の隙間で

けがれなき笑みを掲げて
慈しんだ睛の手前で
安らぎのララバイ
抱き寄せれば砂の様に儚くて
声を上げて泣く事が出来たら良いのにね
淋しさの産声
計算し尽された掌
優先回路の熱情
鼻先でキスするのに似てる
悲しがりのノワール
淋しがりのサラテリ (サラテリ=#ebf4ef)
血流が行き着く終演

自由は君の中に種を蒔く
その正義はただ、君だけの為に
明け色の瞼の天使
震える唇から落ちる心臓
砂塵の追憶は星の中
掴んだのは、心か腕か
地平線での逢瀬
海が見える部屋での話
水平線上のプリマドンナ
艶やかな爪先
皮膚の一片
朽ちる太陽の遺言
真昼の月と内緒話を
覚醒のマドンナ
接点Aの憂鬱
瓦礫の上の聖女
地図さえにも載って無い永遠

静寂の呼応 (静寂=しじま)
脆弱な約束
(貫きたい愛しさがあるから)

閃光に翳る
虚像の星光
(嘘を紡ぐ事なんか出来やしない)

腕の中の楽園
風化する言葉
(結末は誰も知らなくていい)

白泥の中で朽ちる過去
饒舌な未来は嘘に酔う
(真夜中の失踪で貴方とダンスを)

星海のノイズに溺れる
星繋ぎの意味を教えて
(柔い音の中で果てる夢を見た)

極彩色の心音を抱き寄せる
永劫の優しさに触れるだけ
(叶わないのならせめて祈らせて)

唱える魔法は誰の為?
唱える魔法は愛しい貴方の為

潮騒に溶ける惑星
解いた記憶には何時だって、貴方
さぁ、君に恋をしようか
熱を帯びる柔い鼓動
海馬に残るものはたった一つの
オブラートの中に蔓延る
拒絶と情愛の比率
舌下に揺れるラヴソング
眠れない夢の果ての先
君の架け橋に成れるのなら
(求める言葉と求む言葉は決して同じでは無いみたいだ、)



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